野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

八重の桜 「第9回 八月の動乱」

ちょっとでも大きな事を形にしようとすれば、自分一人の力では成し遂げられず、他の人との協力が必要になります。より大きな事を成し遂げようとすれば、より多くの人と協力しなければなりません。

江戸末期の武士にとって「時の帝と将軍をお守りする」ということ以上の大きな仕事は考えられず。そのためならば、素性のはっきりしない浪人衆だって雇うし、政治活動にも武力誇示にも熱心な外様大名とだって組む。そして、どんな連合体もうまくいっているうちは多少の齟齬があってもなんとかなるもんなんですが、行き詰まるとそんな無理が一気に吹き出す。

会津は身の程以上のことを形にしようとした無理がたたった。結果論から言えばそれだけのこと。ただ…程度の差こそあれ、身に覚えのあることではあるわな…。

 

…と、現状ではうまくいっている状況でも駄目な要素を探してしまうのがネガティブ発想な人の特徴ではありますが(苦笑)、そこら辺も含め安心してネガれるのが「敗者側に立った物語」の意外な利点でもあります。

 

会津藩藩主の義姉・照姫の右筆を探すのにまつわるエトセトラで、今週の女優陣は動きます。「照姫を演ずる稲森いずみって鹿児島県出身よな…」といらんことを思い出すわけですが、それはわりとどうでもいい話。

女優陣の活動時間が少ない割には、豪華すぎる女優が山ほど出てくる。還元前の濃縮ジュースを飲んでいる気分がした後半部でした。