野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

八重の桜 「第10回 池田屋事件」

最初はこの大河ドラマを見ていた母親が先週あたりから見なくなりました。単純に言うと面白くないらしい。まぁ…フジテレビ的な「国民的女優がヒロインとして一喜一憂しながら主人公する」ドラマを期待するとダメなんでしょう。

「いや今日やってた話は歴史でやってた○○事件って話でね。あれとこれがああやこうやしたらああいう事件が起こるって話やねんけど…」と説明すれば分かるらしいんですが…それがドラマを見る興味を喚起するか否かは別の話らしい。うちの母親は文系で、うちは理系なんやが…大河ドラマを見る興味の程度は文系理系とは別らしいです。

 

10話はタイトル通り、池田屋事件が起こるまでにあれとこれとそれががああやこうやする話でした。続きはNHKオンデマンドで(苦笑)

一瞬出てきた八重の2番目の旦那さん・新島襄を、「明治大正の官業を掌握した薩長側とそれに登用されなかった人材を結果的に集めた民業、という対立構図で見れば、私立大学創始者である新島襄が理解しやすくなるよ」と説明するとこれはこれで分かるらしい。大河ドラマを形作る一つ一つのパーツは理解していても、それらのパーツをつなぐ大枠の部分が理解しにくくドラマの理解を下げる、そういう構図が見て取れます。

 

ちなみに、この話はその後「まぁ”官業vs.民業”って対立も所詮はええしのボンボンの対立、と庶民でも出世できる軍閥が支持されるんやけど…」という話から、最終的には「なんで南方戦線に行った亡き祖父は台湾の友人を何度も訪れたんだろうね~」という話につながっていく。近代史は現代史につながり自分史にもつながる、というお話であります。

 

 

ちなみに「新島襄を演ずるのは誰?」と聞かれ「オダギリジョー」と答えると母は微妙な表情。…まぁ…あんまり好きそうな顔じゃないとは思ってはおりましたが…(苦笑)