野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

2021-2022年スキーシーズン総括

雪が豊富だった今シーズン。

おしなべて言えば「スキーシーズンを結構楽しんだシーズン」だったといえるでしょう。

新規導入したショートファットスキーで「板全体を使える」ように

今シーズンから導入したショートファットスキーと馬が合って。

今までは長い板で板の後ろをずらすように制御することが多かったのですが、ショートファットスキーを使いこなす中で板全体に荷重をかけて制御するコツをつかめた。これが大きな成果でした。

一方スノーボードを借りていたのですが、さっぱり上達せず。やはりこの歳になって全く新しいものに手を出すのは厳しいな~、とも実感したシーズンともなりました。(能力もそうなんだけど…やって楽しい方に流れてしまうのよね…)

 

雪が多いから「ツリーラン」にも挑めた

雪が多いシーズンで。ホームゲレンデの福井和泉スキー場も年末にどっさり雪が降り、その後も定期的に新雪が積み増された。

新雪はやわらかいから万が一こけてもそこまで痛くない。そして、滑りにくいけど止まりやすい安心感がある。新しい板との相性もあり、非圧雪を積極的に満喫しようとできたシーズンとなりました。

そこに手応えも感じ、シーズン終盤にはスキーシールをここ数年使っていたロングファットスキー用に購入。

スキーシールは1日しか試していませんが、本来春山登山のためのスキー技術再習得でしたので、やっと「雪山滑走」への登山口にたどり着けた気がします。

今シーズンは意外と東北のゲレンデも行けて。ゲレンデには緻密なコブ斜面を刻んで東北人の真面目さを結実させつつ、そのゲレンデの奥の山にはバックカントリースキーの跡が残るという、東北のアウトドア趣味の奥深さを再認識。

東北には「登って滑り降りたくなる山」がいくつもある。楽しみが1つ増えました。

「かっこいい」スキーヤーになるために

乗鞍山麓の長野県側にあるMt.乗鞍スキーリゾートにて、片脚の膝あたりから下がないスキーヤーを見たのです。

残っているもう片脚のみにスキー板をつけ巧妙に滑っていて。板左右の荷重移動で緩やかなカーブをしつつ、鋭く曲がるときには脚を曲がりたい方向とは逆の側にずらして重心移動する。スキー板でどうカーブできるのかを見ていて学べる、それくらい上手だった。

 

とはいえ、片脚一本のスキー板だけでは非圧雪気味の荒れた雪面は厳しい。時折バランスを崩しては止まり、板をつけてない方の脚で片膝ついて休んではまた滑る、と繰り返していた。

「スキーが好きな人なんだな~」という感想が「この人すごいな」に変わったのは、そのスキーヤーさんが子供連れであることに気づいたとき。同じ角度でも整った圧雪斜面ならきれいに滑ることができるスキーヤーさんで、子供の前ではなおさらそういうきれいな姿を見せたくなりそうなもの。

なのに、そのスキーヤーさんはその次も非圧雪の荒れた斜面の方へと滑っていった。

 

かっこいいな、と。

 

上辺だけの見せかけや肩書きではない形で、人を魅せる。そのかっこよさを再認識させてくれたスキーヤーさんでした。

 

そういえば大昔、魚肉ソーゼージを焼いたのをご馳走してくれながら、大した話はしてないのに「ああ…この人は里でも頼りにされてる人なんだろうな…」と思わせる人に出会ったことがありますが、それもこのゲレンデの駐車場から出る登山バスを待っている晩のことだった。

忘れかけていることやまだ身につけられることはたくさんある。それらと来シーズンのゲレンデでも向き合えたらな、と。

今シーズンの滑走歴

【行ったゲレンデ】

福井和泉スキー場(福井県):9日

山形蔵王スキー場(山形県):2日

スプリングバレー仙台泉スキー場(宮城県)、

猪苗代スキー場(福島県)、

奥只見丸山スキー場・糸魚川シーサイドバレースキー場新潟県)、

白馬岩岳スノーフィールド・白馬八方尾根スキー場・白馬47ウインタースポーツパーク・戸隠スキー場・YAMABOKUワイルドスノーパーク・Mt.乗鞍スノーパーク(長野県)、

飛騨ほうのき平スキー場・めいほうスキー場・スノーウェーブパーク白鳥高原・ウイングヒルズ白鳥リゾート(岐阜県):各1日  

計25日

バックカントリースキー

白馬栂池天狗原(長野県):1日