野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

八重の桜 「第21回 敗戦の責任」「第22回 弟のかたき」

戦争が長期化・世界化し、戦闘員だけでなく一般人を巻き込むようになったのは第一次世界大戦からですが、そうなった背景には爆薬の原料である硝酸化合物を、大気中の窒素から安定的に作れるようになった化学的発展がある、という説があります(ハーバー・ボッシュ法)。気合いだの根性だのでは戦争を始められても続けることはできない。先に弾が切れた方が負けるし、逆に敗色濃厚でも弾があるうちは戦い続けてしまうのが人の性。

 

何が言いたいのかといえば…すでにドンパチシーンに飽きている私がおりまして…(苦笑)「戦って勝って正義」という少年雑誌的な発想が昔からあんまり好きではないので、大砲だの鉄砲だのでドンパンやるシーンは長引けば長引くほど飽きるのです。この二週くらいで個人的にはお腹いっぱいです(^_^;)

「正義はこちらにある。勝つためには銃を調達し、銃を撃てる人材を増やさねば。」という主人公側の努力を見れば見るほど「ヲイヲイ、戦争を長引かせるな」と思い、直接対決を遅らせるため交渉に動いていた人間があらぬ嫌疑をかけられ処刑されると「戦争が終わらない…」と思う。結果的に会津が負ける、と分かった上で、負けずに勝つための無駄あがきを、嫌戦タイプの人間が見るとどうもテンションが下がるらしい、そんなことを妙な形で実感させられてるここ2週の大河ドラマです。

 

勝ったの負けたの泣いただの、そういうのは好きなもん同志で台本通りにやりゃいいんだよ。どっかのアイドルの総選挙みたいにさ~(苦笑)