野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

八重の桜 「第15回 薩長の密約」

物事は「Aは好きだけど、Bは嫌い」で判断できれば楽です。

 

しかし、「Aは嫌いだけど、Bはもっと嫌い」を判断せざるを得ない時がある。そういう場合、「AとB、どっちがより醜態をさらすか?」で風向きが大きく変わります。

おそらく幕末期の一時期、AとBをそれぞれ幕府と長州が担っていた。「長州の京都攻め」で「もっと嫌いな」長州に傾いていた流れは、ここぞとばかりに増長した割には情けない攻めを見せる幕府方の攻めで代わり「もっと嫌いな」幕府の流れになった。結局、この流れは止まらず最後は「なんかむかつく」会津をフルボッコすることで終わった。

 

こういうことって時代を問わずよくあるんでしょう。

AとBをジミンやミンスにして、フルボッコされるのをミンスの総理の名に変えたりすれば…ってあまりモロな表現は避けた方が無難ですな(苦笑)

 

 

しかし、幕末もの大河の問題点は戦が少なく登場人物が減らないことなのかもしれません。戦国時代ものならもうすでに有力武将が何人か討ち死にしてそうな時期に至ってもさっぱり登場人物が減らず、有名俳優・女優が数秒ごとの交代でどんどん登場してくる。戦よりも人間が好きな人でないと幕末大河は見られないんじゃないか、という仮説すら脳裏に浮かびます。

混迷を極める人間関係像を見るのに疲れ、男同士の槍訓練シーンがなぜか気になる今日この頃。変な道に迷い込む前に、さっさと戊辰戦争に突入して頂いた方がいいのやもしれません(苦笑)