野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

八重の桜「第7回 将軍の首」

「自然環境に影響されながらモノ作りをして暮らしている人」の行動は、地図を持ち出すととてもわかりやすくなるときがある。

たとえばコメを作りやすいのは水の集まる平地だし、それを運びやすいのは水路代わりになる広い川だし、そんな川の合流点にはおのずと市場が成立する。

 

「人的環境に影響されながら情報を扱って暮らしている人」の行動を、地図のみから類推することはかなり難しい。

情報は軽いのである程度遠いところにも伝えやすいし、基本的には東西南北どっちへも伝えられる。情報の集まる場所だって、場所よりは人が重要だったりするし、今日と明日でその場所ががらっと変わる事だってよくある。

 

私が京都に苦手意識がある理由の一つがこれなんだと思う。

京都のような「情報都市」を理解するためには、地理情報をマッピングすることよりも、人間関係をマッピングすることの方がはるかに大切なんですが、後者を理解する興味も能力も欠落してる私にはどうも京都が理解できない。ドラマは舞台を京都へ移しつつあるのですが、その理解度が一気に落ちたことを実感できた第7回のお話となりました。

 

 

大河ドラマのタブー」と聞いていた「菊のタブー」は基本的に過去のものになってるんだな~、と個人的に感じた回ともなりました。

会津藩松平容保孝明天皇に拝謁した際、孝明天皇松平容保を気に入ったことを言葉でなく所作で伝えたあのシーン。歴史に詳しくないものにとっては、ああいう行動を映像で見せられるとすごくインパクトがあって。

「武家と公家の違い」を端的に伝えるための演出でもあるでしょう。歴史好きにはいろいろ意見があるのかもしれませんが、歴史に詳しくないものにとっては非常に助かる演出でした。

 

 

「しかし、ほんと有名な役者さんばかり出てるなぁ~」という母親に「みんな同じような日本髪かちょんまげと和服やねんから、せめて知った顔やないと誰が誰やらわからんようになる」と答えた私。

「温泉にいく」と聞いて「これはサービス回か?」とスケベ心がうずきましたが、男性視聴者はNHKの眼中には入っていなかった模様w まぁ会津はいい温泉が結構ありますので「サービス回」のオマケに使ってしまうにはもったいない。温泉メインの別番組を組んでくれることを期待しましょう。