野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

八重の桜「第3話 蹴散らして前へ」

「先進的な考えを持つ者が不遇をかこつ回」という、大河に限らずドラマにはありがちでベタな回なので、非常にコメントしにくいわけですがw

ただその罰として与えられた「自宅軟禁」を、かたや佐久間象山は読書と交友を深めるのに使い、かたや山本覚馬はふて寝する。本人のとらえようの問題なのか、はたまた周囲や歴史のとらえようの問題なのか?

もっともあの時代に”インターネット”があれば、象山も覚馬も立派な”ダメ人間”に成長し、歴史に何の名前も残さなかったんだろうな~、と。今の時代は多くの”偉人の卵”を孵化させずに腐らせているのかも知れません。

 

「負ける側」である会津藩の保守性を強調する回でもあり。ある種のフラグではあるのですが…かくいう「勝ち組」代表の薩摩藩だって武家的な保守性は高かったわけで。

個人的には”革新”って響きは好きなんですが…”革新至上主義”的な考え方はどんなもんかな~、と(自戒を込めつつ)思ったりはします。


そんなことはさておき。

今回から登場(だったとおもう)の高木時尾を演ずる貫地谷しほりさん。なんというか…演技派、というしかない上手な方言演技。この人は好きとか嫌いじゃなくて凄い、としか言いようのない演技を見せてくれることがあるのですが…今回もまぁそういうことなんでしょう。大河ドラマの豪華なキャスト陣だからこそ出せる「いぶし銀の脇役」です。