野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

携帯電波普及率と公共交通機関の類似性

携帯はコミュニケーションツール。音声通話であれSNSであれ、馴れ合う相手が「圏内」にいなければ、携帯電話機にはITベンチャー社長の抜け毛ほどの価値もない。仮に電波普及率が九割だとすれば、自分相手が両方圏内にいる「つながる率」は0.9×0.9で八割強になってしまう。

 
同様のことは公共交通機関にもいえる。切符には出発地と到着地が必要で、それらがつながってなければ意味がない。
仮にムラからサトを経てマチに行こうとしたとき、それぞれの区間に公共交通機関がないとどうしようもない。
常識的に考えれば、"マチとマチ"や"マチとサト"を結ぶ路線は採算がとりやすく、"サトとムラ"を結ぶ路線は採算がとりにくい。だからといって"サトとムラ"を結ぶ路線を廃止してしまったら、ムラの人がマチに行くときも、マチの人がムラに行くときも、公共交通機関は使いづらくなる。そして、その多くが車でムラとマチを行き来することを選び、少なからずがそもそも行き来することをやめる。
 
理想論の部分があるのは重々承知なのですが、多数派の現実派は「普及率の二乗が使用可能率となる」点を軽視してる感があるんで…それとなく書き落としてみた次第。