野ぶたのつぶやき

野ぶたの日々を淡々と

昨今の日中事情に関する所感

思うところを箇条書きで。

  1. 中国通は「中国の難しさ」を強調しすぎるきらいがある
    • 難しいものは難しいのだから仕方ないが、難しさを皆が延々と説いたところで素人には1mmも役立たない
  2. 韓流ブームは「なんか知らんけどなんや好き」を増やした
    • いわゆる情弱だから単体では情強よりたいてい弱い。しかし、数を増やしやすいし実際多い。
    • 竹島問題における韓国の対応は尖閣問題における中華諸朝の対応よりはるかに稚拙だが、韓流ファンとそのうまみを吸いたい日本マスコミのおかげもあり、韓国との関係は最悪の状態には至っていない。
  3. 中国通は「なんや知らんけどなんしか頼む」という素人の反応を結果的に引き出してはいないか?
    • 今の中国に「なんか知らんけどなんや好き」といえる存在を見出す人は少ない
    • 三国志は過去、パンダは終わコン
    • 日中の”プロの扇動家”が煽り立て、日中の”プロのビジネスマン”や”プロの行政家”が必死に火消しに回る姿を、素人はただ指くわえて眺めてるかあるいは適当に野次るほかない状況になっている。
    • 素人が出る幕ではないから正しい行動ではあるのだが、”素人でもわかる落としどころ”よりも”素人でもわかる結果”が求められてしまい、どうにもならない閉塞状態になってしまっている。
    • 現状は、閉塞感に耐え切れず出る幕でもない素人が騒いでいる事態。このままだと「なんや知らんけどなんしか頼む」から「なんや頼りにならんからようわからんけど動く」最悪の事態に移行しかねない。
  4. 事態が終息し次第、中国は「21世紀版のパンダ」を探すべき
    • 閉塞状態になったとき「なんか知らんけどなんや好きな素人」ならわかる”落としどころ”がとりあえずの逃げ場所として有効であることが、韓国の行動から図らずもわかった。中国政府はここから学ぶべきものがある。
    • いまや国際社会において日本と中国は「同レベルの対等な主要国」。「強い日本に中国がパンダ外交で友情を示し、その見返りに経済援助をする」時代は20世紀で終わった。
    • 日本政府も20世紀におけるパンダのような「中身はないけど中国に友好の意思を示すツール」がないのか、まじめに検討すべき。解決すべき日中間の問題は領土問題を含めてたくさんあるが、その解決のたびに今回のようなガチンコ勝負を繰り返す時間的・人材的余裕は今の日本にはない。